高所取付照明器具をお使いの皆様へ

定期点検に加え、
地震などの災害後は緊急点検を!
従来光源の昇降装置は、
耐用の限度(15年)の確認を!

定期点検緊急時点検

照明器具に加え昇降装置の点検も

  • 定期的な自主点検と専門家による点検をお願いします。
  • 地震発生後、高所取付照明器具は保守点検が必要です。
  • 昇降装置にも耐用の限度があります。
  • 照明器具をLED化する場合、既存の昇降装置は適応外です。撤去をお願いします。
定期点検と緊急時点検で高所取付照明器具を保守

高所取付照明器具の定期点検

照明器具の一般用昇降装置は、(一社)日本照明器具工業会技術資料139-2008の昇降装置の安全指針に沿った設計を行っていますが、より安全を確保する為に下記の要領で保守点検をお願いします。

定期的な自主点検 専門家による点検
1年に1回 3年に1回
震度5以上の地震後
臨時の点検以上の点検を行い、点検結果を記録しておく。

点検項目の詳細は、安全チェックシート(一般用昇降装置)を参照ください。

安全チェックシートダウンロードページへ

昇降装置の操作スイッチは動作時以外は必ず切ってください。また昇降装置の操作は必ず管理者が行い、不特定多数の方々が操作しないよう管理をお願いいたします。

地震後の緊急時点検

地震発生後高所取付照明器具は保守点検が必要です。

(注)点検して、異常が認められた時には人が近づかないように隔離し、必ず専門業者による診断を受けてください。

高天井器具

  • 照明器具が傾くなど、異常な取付状態となっていないか。
  • 照明器具取付部のボルト、ナットの緩みがないか、溶接部等にクラックがないか。
  • 照明器具に変形、破損等ないか。
  • カバーにひび割れ、破損がないか。

昇降装置

  • 昇降装置動作時には、直下に人が近づかないこと
  • 昇降装置を動作する前には、必ずランプ回路の電源をOFFにすること
設置状態の点検 1)昇降装置、照明器具及び建築の固定部(梁など)に変形、破損がないか
2)昇降装置・照明器具に傾きがないか
昇降装置を動作させての点検
(昇降部・照明器具の状態確認)
1)下降スイッチをONにして、床まで降ろし、以下の点検を行う。動作中にモーター音に異常が生じていないか
照明器具の点検
  • 部品の外れ、破損、変形がないか
  • ねじの緩み、外れがないか
  • ランプに緩みがないか
破損した部品が、照明器具の上に載っている場合があります。 昇降部の点検(ワイヤ、ベルト)
  • 傷、折れ目、キンク(曲がりくせ)、素線のほつれ、素線切れがないか
2)上昇スイッチをONにして、天井まで上げ、以下の点検を行う。
  • ランプ回路の電源をONでランプが正常に点灯するか点灯しない時、昇降装置が正常位置に嵌合していない可能性があります。
  • 動作中にモーター音に異常が生じていないか

街路灯の場合は以下の点を点検ください

  • ポールに著しい傾き、曲がり、変形がないか。
  • 照明器具取付部のボルト、ナットの緩みがないか、溶接部等にクラックがないか。
  • 照明器具に変形、破損等ないか。
  • カバーにひび割れ、破損がないか。

(注)点検して、異常が認められた時には人が近づかないように隔離し、必ず専門業者による診断を受けてください。

電動昇降装置の耐用の限度は15年です。
必ず、設置から15年以上経過している電動昇降装置の撤去をお願いいたします。

落下・感電・火災の恐れあり

昇降装置には耐用の限度があり、設置して8年~10年を経過したり昇降回数が増すと、外観に異常がなくても内部の劣化は進行しています。設置から15年以上経過している場合は、落下につながる可能性もございますので、必ず昇降装置を撤去の上、新しい器具への交換をお願いします。

※使用条件は周囲温度30℃、1日10時間点灯です。

主な機種

直付灯、ダウンライトの機種の例

LED照明器具取付の際は電動昇降装置を必ず撤去!

使用環境、使用頻度によって内部の劣化具合はさまざまです。

解説図:劣化した昇降装置の内部

LED照明器具とHID照明器具専用電動昇降装置との組み合わせは行わないでください

昇降装置は、照明器具の使用中にランプ交換などが必要であったHIDランプなどの保守メンテナンス用途に設計されたものです。また、既設の照明器具との組合せ時の品質などは確認しておりますが、 LED照明器具との組合せは確認しておりません。

従って、万が一事故が発生した場合は

電動昇降装置製造事業者では安全保証ができません。

電動昇降装置は、2014年9月までに全製造メーカーが生産終了している商品です。

※住宅向電動昇降装置は除く

LED照明器具は適応外

LED照明器具との組み合わせによる故障・事故の一例

適合外の器具を取付けることによって以下のような問題が発生するおそれがあります。

LED照明器具は軽くても必ずしも安全とは言い切れません。

許容重量オーバー:落下の恐れ。バランスが悪い:ワイヤーを痛めるおそれ。地震発生時の過荷重:地震で落下するおそれ

昇降装置のランプ回路、接点の不具合や電流の間違い。(直流電源には対応していません)

直流電源による発火の恐れ

LEDは照射面への熱は少量である事が特長ですが、背面へは放熱しています。
外観上、異常が無くても昇降装置の劣化が進み落下等のおそれがあります。

想定以上の熱による落下の恐れ

※イメージ図です。メーカーを特定するものではありません。

注)電動昇降装置とLED照明器具を組み合わせる必要がある場合は、電動昇降装置メーカーにお問い合わせください。

高圧水銀ランプなどの
HID光源や蛍光ランプをお使いの皆様へ

「水銀に関する水俣条約」の国内担保法により、一般照明用の高圧水銀ランプにつきましては水銀含有量に関係なく、既に2021年以降は製造と輸出入が禁止となっています。メタルハライドランプ、高圧ナトリウムランプなどへの切り替えが必要となります。
また、一般照明用の蛍光ランプに関しては、2023年11月の「水銀に関する水俣条約第5回締約国会議」で、その種類に応じ2026年末又は2027年末までに禁止することが合意されました。
これらの光源の照明器具をお使いの場合は、耐用年限と省エネ性を考慮し、昇降装置の撤去も併せてLED照明などへの計画的な切り替えをお願いします。
※日本照明工業会会員メーカーは2014年9月迄に住宅向を除き昇降装置の生産を終了してます。

全ての一般照明用蛍光ランプの製造・輸出入の廃止期限についてはこちらから

ピックアップ

ピックアップコーナーに関して

ピックアップコーナーで紹介している製品に関してのお問い合わせはリンク先の各メーカーに直接お問い合わせください。