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G13口金直管LEDランプ製造販売事業者様へのお願い

G13口金直管LEDランプは、既存の蛍光灯器具を手軽にLED化する手段として市場に普及してきました。その一方で、内蔵された制御装置(電源回路)が寿命末期、誤使用等で故障、異常となった場合に、ランプ内部でトラッキング等による発煙発火に至り、ランプ外郭樹脂チューブや口金等に類焼、ランプが落下するという非常に危険な事故が発生しています(※1)。

G13口金直管LEDランプは、口金形状を含む寸法上の互換性はあるものの、電気特性、電気接続方法、寿命、性能、質量などで蛍光ランプと異なり、既に市場に存在する蛍光灯照明器具との組合せにおいて、誤使用の防止及び長期使用における安全性を確保することは極めて困難と判断し、(一社)日本照明工業会は、ランプ交換ではなく、LED照明器具への交換を推奨して参りました。

一方、この数年G13口金直管LEDランプがより一層市場に普及しつつある状況に鑑み、既存ランプと同一の口金を用いた新しいランプを開発する場合は、既存ランプ用の照明器具との組合せにおいて、設計で安全を確保するべきであることを規定した工業会規格JLMA 300 「光源と照明器具との組み合わせにおける設計規範」を2018年7月に制定、さらに、技術資料 301「G13/G5口金・ソケットをもつ直管LEDランプと照明器具との組合せにおける安全性担保のための設計ガイド」を2020年3月に制定し、G13口金直管LEDランプ製造販売事業者様への注意喚起、安全設計へのご協力をお願いして参りました。

前記の設計ガイドは、できるだけ早く設計確認、見直しをして頂くことを主眼とし、リスクアセスメントの実施に基づき、社内規定によって安全性を担保する仕組みであり、具体的な設計基準や評価方法は製造業者に委ねられていました。製造業者の自由度が高い反面、製造業者の経験や設計思想によって、製品の品質に大きな幅が生じる可能性があるため、より具体的な安全規格として、工業会規格JLMA 301 「AC直結G13口金直管LED光源-安全規格」を2020年11月に制定致しました(※2)。さらに、直管LED光源の利用実態を想定して技術資料 304 「AC直結 G13口金直管LED光源に対する追加要求事項」を2021年7月に発行しました(※3)。
G13口金直管LEDランプ製造販売事業者様におかれましては、上記工業会規格を順守していただき、より安全なLEDランプの普及にご協力頂けるようお願いする次第です。

前述のとおり、(一社)日本照明工業会は、今後ともLEDランプへの交換ではなくLED照明器具への交換を推奨して参りますが、LEDランプへの交換を希望されるユーザーの方には、少しでもリスクの少ない製品を選択して頂けるよう、上記安全規格を順守した製品の採用をお願いして参ります。より安全安心なLED照明市場への移行のため、ご理解、ご協力頂けるよう重ねてお願いする次第です。

参考資料

※1 LEDランプ事故情報

G13直管LEDランプ焼損トラブル事例
G13直管LEDランプ焼損トラブル事例

※2 JLMA 301「AC直結G13口金直管LED光源-安全規格」(PDF)
※3 技術資料 304「AC直結G13口金直管LED光源に対する追加要求事項」(PDF)

間合せ先

(一社)日本照明工業会 技術部 
清水:shimizu@jlma.or.jp